幸せだった結婚生活。三年目に訪れた夫の浮気発覚。


私は結婚三年目の二十六歳。夫は三十五歳で、共に正社員として会社に勤めています。子どもは現在いません。近い将来欲しいとは思っています。

夫とは学生の時に出会い、先輩、後輩という仲で、卒業後に結婚しました。

結婚二年目まではよその夫婦よりも私的には仲のいい夫婦と思っており、夫もほとんど毎日家で一緒に夕食を食べ、週末は一緒にドライブに行ったり、ショッピングに行ったりと、仕事以外の時間はほとんど一緒に時間を過ごしていました。

そして、そのような夫婦関係に私は幸せを感じて日々を過ごしていました。

何の不満もありませんでした。

しかし、結婚三年目のある日、夫が風呂に入っている時にふとテーブルの上に置いてある携帯電話のライン通知画面が私の目に入ってきました。普段、友だちや家族とラインのやり取りをしない夫だったので、少し気になって画面を覗いてみました。

そこには知らない女性の名前と、「オッケー。それじゃ、明日楽しみにしておくね。」といったような内容のもの。

一瞬、私は頭が真っ白になりましたが、まさか夫がそんなことするはずはないと思いました。

しかし、家事をしながら私の頭の中はよからぬ想像が膨らみ、ついに夫の携帯のロックを解除してしまいました。そしてラインを起動すると、そこには先ほどの知らない女性とのやり取りが全て表示されました。夫の携帯は指紋認証でロックを解除するものでしたが、指紋登録する時に夫自ら私の指紋も登録させるほど、お互いに信用していました。ラインの内容としては、浮気相手は恐らく以前夫が参加した中学校の時の同窓会で出会った同級生。相手の女性は未婚のようです。最初は同窓会の時の集合写真の交換から始まったようですが、次第に内容が男女の仲になっていきました。次は二人で食事に行こう。週末は妻と出かけないといけないから、平日の仕事終わりに行こう。相手も最初は私の存在に気を使っていたようですが、夫からの誘いに、女性の方もだんだんと乗り気になってきて、一緒に食事に行っていたようです。そしてそのような食事に何度か行ったあとについに二人は一線を越えてしまったようです。ここからの内容はここには書きたくない、思い出したくもない内容です。夫が風呂からあがってきたので、そこで私は携帯を元の場所に戻しました。そこから私はどうするか迷いましたが、もう頭が一杯で、家事にも集中できず、夫からの呼びかけにも返事することができず、ついに夫にラインの事を聞いてしまいました。すると夫は覚悟したのか、それとも覚悟していたのか、あっさりと浮気を認めました。夫には全く相手の女性に対して愛情はなく、ただの遊びだったとのこと。しかし私は許すことが出来ず、次の日女性を喫茶店に呼び出して三人で話し合うことを夫と約束し、その日は別々の部屋で寝ました。翌日、仕事終わりに直接指定喫茶店に行くと、すでにそこには夫と女性が座っており、女性と夫は私が席につくなり立ち上がって、深く頭を下げました。

私はその様子を見て少し熱が冷めて、二人の話を黙って聞いていました。内容はあまり頭に入ってきませんでしたが、どうやらもう二度と会わない。このようなことは今後絶対にしない。ということでした。二人の面持ちは真剣で、私は二人が言っていることを信じようと思い、持っていた紙とペンを差し出し、二人に念書を書いてもらいました。念書を書いてもらうといっても、それがどういったものか詳しくは誰も知らなかったので、とりあえず「念書」というタイトルの下に日付、二人の名前と拇印をしてもらい、「今後、お互いに一切連絡をとりあうことはございません。そして、一生会うことはしません。」と言った内容の文章を書いてもらい、私はそれを受け取りました。この念書が法的にどんな意味合いを持つのかはわかりませんが、私の中では、この念書を持って夫のことを許すことにしました。今も頭の片隅に、当時のことを思い出すことがありますが、過去を振り返ってもどうしようもないし、今は夫が前よりも私のことを愛していてくれているような気がするので、今後時間はかかるかもしれませんが、二人で前に進んでいこうと思います。